キズ・ケガ・やけど・皮膚腫瘍など

キズ・ケガ・やけど・皮膚腫瘍など

キズ ・ケガ ・やけど ・皮膚腫瘍など

キズ・ケガ・やけどなど

形成外科は、皮膚腫瘍・瘢痕(キズあと)・ケガ・やけど、乳房再建等の治療を行う診療科です(保険治療)。
皮膚腫瘍(良性・悪性)の切除では、キズあとをできるだけ目立たないようにすることを心がけています。患者様の気になるお悩みを少しでも解決できるお手伝いができればと思いますので、まずはご相談ください。

形成外科のキズ・ケガ・やけどの治療について

瘢痕(キズあと)の治療法

①外科的治療法(瘢痕・瘢痕拘縮形成術、保険診療)
もとの目立つあるいは引きつった瘢痕を切除して、形成外科に特有の皮弁作成術(Z形成術・Y-V形成術、W形成術)などを駆使して、キズあとをきれいに治します。
②ダーマペン(自費診療)
外科的ではありますが、痛みが少なくダウンタイムも短くてすみます。わずかな陥凹やキズあとを目立たなくすることができます。1ヶ月ごとに繰り返して治療します。

治療にあたってはよく相談の上、事前にしっかりご説明させていただきます。

外傷の治療法

①切創
形成外科では、キズの種類に応じて、軟膏を塗る、テープによるアフターケアを行う等、できる限りキズあとを目立たなくするように治療を行います。
②擦過傷
十分な洗浄を行い、細かな異物がある場合は除去します。キズが治った後に異物が残っている場合はレーザー治療等があります。
③裂挫創
傷口の痛んだ組織を一部切除して縫う場合があります。処置後の感染症の危険性も高く、初期治療時に十分な洗浄と抗生物質の投与等が必要になります。
④咬傷
感染しないようにすることが重要です。洗浄、抗菌薬の投与、破傷風の予防注射等を行います。

やけどの治療法

やけどは応急処置が大切ですので、直ちに冷却してください。
冷却を行うことで熱による皮膚への損傷が深くなることを防ぐだけでなく、痛みをやわらげることができます。
小範囲をお湯などでやけどした場合は、流水で10分〜20分冷やしてから来院をお願いします。
水疱は破らないように患部を冷やしながら来てください。
広範囲のやけどの場合は、無理に衣服を脱がず、水道水などの流水を20分ほど衣服の上から直接流します。

ある程度の範囲以上の深達性のある熱傷は、皮膚移植等の手術を必要とすることが多いです。
重症度を判断して治療を行っていきます。

キズ・ケガの治療

顔面のキズあと症例 画像
顔面のキズあと症例

治療・施術内容 顔面の瘢痕形成術
治療・施術詳細 全身麻酔・入院が必要になります。
Z形成術とW形成術でキズあとを修正しました。
術後3ヶ月間テーピングでキズあとの成熟を促進しました。
治療期間 6ヶ月経過を見ました。
治療回数 1~2回
費用目安 45,000円~50,000円(保険診療3割負担)+麻酔費+入院費
考えられられるリスク・副作用 内出血・腫脹・瘢痕形成・引きつれなどが起こる場合があります。

 

顔面のキズあと症例

治療・施術内容 上口唇瘢痕形成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
幼少時に受傷してキズあとが残り気になっていました。
化粧で隠せないとのことで修正を行いました。顕微鏡下に4mmのZ形成を行い、
引きつれを解除することで、キズあとは目立たなくなりました。
治療期間 6ヶ月
治療回数 1回
費用目安 15,000円~20,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 内出血・腫脹・瘢痕形成・引きつれなどが起こる場合があります。
顔面の引きつれ症例 画像
顔面の引きつれ症例

治療・施術内容 顔面瘢痕拘縮形成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
打撲で皮下組織が挫滅し、深部組織と癒着して引きつれを起こしていました。
挫滅で瘢痕化した組織を切除し、周囲の健常な脂肪組織で置き換えました。
治療期間 術後6ヶ月間経過観察を行いました。
治療回数 1回
費用目安 40,000円~50,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 内出血・腫脹・瘢痕形成・引きつれなどが起こる場合があります。

眼瞼のキズあと

眼瞼のキズあとは、外傷後によく見られます。まぶたのキズあとで閉じられなくなると角膜に障害が生じます。また、顔貌を大きく変えて精神的なダメージも大きいものです。
形成外科手術で機能的にも形態的にも治すことができます。

眼瞼のキズあと症例 画像
眼瞼のキズあと

治療・施術内容 上・下眼瞼瘢痕拘縮形成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
上下眼瞼の瘢痕拘縮で閉眼できない状態でした。
連続Z形成術とW形成術でで拘縮を解除して閉眼できるようにしました。
治療期間 1年
治療回数 3回にわけて行いました。
費用目安 1回当たり40,000円~45,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 内出血・腫脹・瘢痕形成・引きつれなどが起こる場合があります。

二重のラインが不整になってしまう場合もあります。わずかなキズですが、本人にとっては大きな問題です。
このような場合、伸展皮弁やZ形成術で修正します。治療費は保険診療の扱いとなります。

二重のラインが不整症例 画像
二重のラインが不整

治療・施術内容 上眼瞼瘢痕拘縮形成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
上眼瞼に受傷したキズで二重のラインが不整になり、
目も閉じにくいのでY-Vの伸展皮弁で拘縮を解除し、Z形成で二重のラインを再現しました。
治療期間 術後3ヶ月間圧迫固定し、6ヶ月まで経過観察を行いました。
治療回数 1回
費用目安 45,000円~50,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 伸展皮弁の血流不全による皮弁先端壊死などが起こる場合があります。

 

下腹部手術後のキズあと拘縮 画像

手術後のキズあとは、部位によってその経過が異なります。寝起き(身体の屈伸)で刺激を常に受けるところはキズあとが赤く盛り上がり、中にはひきつれてくることもあります。形成外科的手技でこれらのキズあとを治すことが出来ます。

下腹部手術後のキズあと拘縮

治療・施術内容 下腹部瘢痕拘縮形成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
帝王切開のあとの重度の肥厚性瘢痕。毛嚢炎を繰り返し痛みを伴っていました。
キズあとを切除してZ形成術を行いました。
有毛部では埋没縫合を毛根より深いところで行いました。
術後、念のため放射線治療と有毛部の脱毛治療を行いました。
治療期間 抜糸まで1週間 放射線治療5日間 脱毛治療:5回(6~8週間隔)
治療回数 手術は1回
費用目安 手術費用35,000円~40,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 皮下出血・肥厚性瘢痕の再発などが起こる場合があります。

皮膚腫瘍の治療

皮膚腫瘍には、皮膚の表面にできるもの、皮膚の下にできるものがあります。
また、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。

良性腫瘍

・ホクロ
・粉瘤
・脂肪腫
・類皮嚢腫
・石灰化上皮腫
・異物肉芽種 etc…

悪性腫瘍

・基底細胞癌
・扁平上皮癌
・ボーエン病
・パジェット病
・乳房外パジェット病
・悪性黒色腫
・軟部悪性腫瘍 etc…

<治療法について>
①良性腫瘍の場合は基本的はできものだけを摘出する手術になります。
シワの方向に縫合線が来るように切除して真皮縫合で長期的にきれいなキズあとになるようにします。
②悪性腫瘍の場合は、病気の部分を含め少し大きく切除します。
欠損部が大きくなることが多いので、整容性を考えて局所皮弁などで欠損部を修復します。

皮膚皮下の良性腫瘍

粉瘤、色素性母斑等があります。局所麻酔下に切除します。
色素性母斑では、1cmまでの大きさのものはCO2レーザーで処置した方がきれいに治ります。
特殊なものとして鼻や耳の腫瘍の場合は、皮弁や植皮が必要なこともあります。

皮膚皮下の良性腫瘍症例 画像
陥没乳頭の修正

治療・施術内容 皮膚腫瘍切除術+皮弁作成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
生まれつきの後頚部の母斑がありました。
切除して拘縮(ひきつり)予防のため1カ所でZ形成を行いました。
治療期間 術後6ヶ月経過観察を行いました。
治療回数 1回
費用目安 20,000円~25,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 皮下出血斑・肥厚性瘢痕などが起こる場合があります。

 

陥没乳頭の修正

治療・施術内容 頭部皮下腫瘍切除術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
側頭部皮下の腫瘍があり、局所麻酔で摘出しました。
切開線が1本で長くなるとキズあとが目立つ結果となるため、
ジグザグにして切開線を分散しました。
治療期間 術後1ヶ月経過観察を行いました。
治療回数 1回
費用目安 15,000円~20,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 術後出血が起こる場合があります。

皮膚皮下の悪性腫瘍

皮膚に生じる悪性腫瘍には、切除するだけで経過が良いものと広範囲の切除を必要とするものがあります。
悪性度の低いものは、周囲2mm程度を離して切除すれば再発することはありません。
切除後には形成外科的に治療することでかなりキレイに治すことが出来ます。
また、悪性度の高いものは、手術的にしっかりと取り切ることが重要です。

皮膚皮下の悪性腫瘍症例 画像
皮膚皮下の悪性腫瘍

治療・施術内容 鼻背部の皮膚悪性腫瘍切除+植皮術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
急速に増大してきた皮膚腫瘍です。
悪性を考慮して切除し、創部は人工真皮で仮被覆を行いました。
1週間後の病理組織で取り残しがないことを確認して全層植皮しました。
治療期間 術後再発の有無を定期的に診察しました。
治療回数 2回
費用目安 2回で60,000円~70,000円(保険診療3割負担)
考えられられるリスク・副作用 創部の陥凹が起こる場合がありますが、脂肪注入で改善可能です。
腫瘍の再発は術後3年は見られません。

 

皮膚皮下の悪性腫瘍

治療・施術内容 頭頂部皮膚悪性腫瘍摘出術+皮弁作成術
治療・施術詳細 全身麻酔・入院が必要になります。
頭頂部の皮膚悪性腫瘍です。
完全切除して、皮弁(風車に見えるので風車皮弁と呼ばれる)で欠損部を再建しました。
植皮ではなく皮弁を選択したため術後も整容性が保たれています。
治療期間 術後定期的に再発の有無を診察しました。
治療回数 1回
費用目安 手術費用:80,000円~90,000円(保険診療3割負担)+麻酔費+入院費
考えられられるリスク・副作用 腫瘍の再発・禿髪などが起こる場合があります。

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は、突然顔の一部分が思うように動かせなくなる状態のことをいいます。
顔には様々な神経があり、中でも顔面神経は顔面の筋肉を動かす大事な神経です。
顔面神経が麻痺すると、顔面が左右非対称となったり、眉毛が下がる、上のまぶたが下がる、口が上手く閉じられず食べ物がこぼれる等の症状が現れます。
形成外科では、顔面の左右差ができるだけなくなるようにするための再建手術を行っています。