目もとのお悩み

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目もとのお悩み

目もとのお悩み

目の形やバランス、まぶたの開き具合等、『こうなりたい』という自分に近づけるようお手伝いをさせていただいています。
二重まぶた(ふたえまぶた)、まぶたのシワ、まぶたの膨らみ、
蒙古ひだ等、様々な目もとのお悩みがありますが、まずは気軽にカウンセリングからお越しください。

目の美容外科・形成外科

二重まぶた(ふたえまぶた)

<二重まぶたのできる理由>
まぶたを挙げる働きをする上眼瞼挙筋の線維が皮膚まで達しているため、まぶたを開けると引っ張られて皮膚が折り重なる結果とされています。ひとえまぶたの場合はこの線維が皮膚まで達していないので出来ないわけです。年齢を重ねるとまぶたに皮膚の余裕が出来てシワが出来る原理で二重まぶたができることがあります。この場合は、少し瞼縁から高い位置にできます。

<二重のかたちと幅>
平行型と末広型とがあり、若い時は末広型で、年令が進むと平行型に移行する傾向があります。若い人の平行型二重まぶたは、どちらかというとややハデな印象を与えます。二重の形、二重の幅を決めるには、細い針金状のものをまぶたに押し当てていろいろの二重を作ってみて、一番希望に合う形と幅を決めます。

<二重まぶたの作製方法>
人工的にこの線維の代りになる癒着を作ることで、二重ラインを作製することができます。手術方法には、大きく分けて切開法と埋没法とがありますが、いずれも局所麻酔下に行います。

二重埋没法

埋没法

施術後の腫れが少なく、キズあとも目立たない利点があります。しかし、報告では約20%で後戻りしたとされています。報告で20%ということは、あきらめて再受診されない方も多いですから、実際にはかなりの後戻りがあると考えられます。個人の意見ですが、埋没法は6ヶ月~1年で後戻りすることが多く、糸を用いた仮止め手術と考えると良いと思います。

当院では、合併症などの観点から施行していません。また、後戻りすることが多いようです。

二重切開法

切開法

施術後の腫れとキズあとが欠点ですが、後戻りは見られません。これは、手術でしっかりとした組織の癒着が得られるからです。二重のライン=切開線になりますから、少し人工的なカタサのある二重になります。加齢でまぶたの皮膚が緩んでいる場合には、皮膚切除をした方がスッキリとしたまぶたになりますので、この切開法がおすすめです。

 

手術例 画像
顕微鏡下小切開法

治療・施術内容 切開法による二重瞼作成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
手術時間:~60分
睫毛から7mmの高さで皮膚を切開し、瞼板前眼輪筋を少し切除。
皮膚~瞼板前組織~皮膚縫合で二重を作成しました。
治療期間 抜糸は6日目に行い 以後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月と経過を見ました。
治療回数 1回
費用目安 280,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血、腫脹がある場合があります。  長期:後戻りする場合があります。

 

顕微鏡下小切開法

年齢の若い人におすすめです。埋没法と切開法のいいとこ取りをした手術法です。
クリニックではより簡便に・確実にできるように工夫しています。(2020年日本形成外科学会学術集会で発表)
二重のライン上に、3-4mmの小切開を3カ所(外側までしっかりとラインを出したいときは4カ所)で行います。この小切開から、切開法と同じ手術操作をします。縫合に使う糸はきわめて細い(7-0ナイロン)ので、手術後のキズあともほとんどわかりません。4日ほどで腫れも引きますので、術後の経過は埋没法と変わりません。
これによって、施術後の腫れとキズあとの目立たない上に、後戻りの少ない二重ラインができます。
クリニックでは、手術顕微鏡と0.2mmの止血器械を用いて良い成績を得ています。
埋没法を考えておられる方には、この方法をおすすめします。

手術例 画像
顕微鏡下小切開法

治療・施術内容 小切開法での二重瞼作成術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
手術時間:~30分
希望の二重線に合わせて、約4mmの切開を3カ所にデザインし、ここから瞼板前眼輪筋を可及的に切除しました。皮膚~瞼板前組織~皮膚縫合を行って二重まぶたを作成しました。
治療期間 6日目に抜糸 3ヶ月後に再診を行いました。
治療回数 1回
費用目安 180,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血斑や腫脹(軽度)がでる場合があります。 長期:後戻りする場合があります。

顕微鏡下切開法

手術顕微鏡下に行います。予定する二重のラインを約2cmの長さで切開し、皮膚と瞼板が癒着するように縫合します。埋没法で作った糸を除去する場合や、少し下垂症状がある場合に適用します。
1週間位で腫れは消退します。腫れが退くまでの間は、幅広い二重ラインになっていますが心配は要りません。

顕微鏡下腱膜前進法を併用した二重まぶた作製法
一重まぶたの人は、もともとある程度眼瞼下垂をともなっていることが多いようです。下あごを前に出して下目づかいで見ている、上眼瞼の上に少し陥凹が見られ、開瞼幅が少なく黒目の上半分の露出が少ないなどの症状があれば、下垂があると考えられます。この場合には、眼瞼下垂の手術を併用した二重作製手術を行います。
眼瞼縁から6-7mmの高さで眼瞼中央部に約2.5cmの切開をし、ここから挙筋腱膜を前進して下垂症の矯正をします。その後、前進して余った挙筋筋膜の先端部と切開線の瞼縁側と眉毛側の創縁の眼輪筋と縫合します。このようにすることで、下垂症の治療と二重まぶたの作製が同時に行えます。切開幅が少ないので手術後の腫脹は4日目でかなり軽減し、2週間でほぼ違和感のない二重まぶたになります。下垂のある方で眼の大きさを大きく見せたい方には、この方法をおすすめします。

 

手術例 画像
顕微鏡下腱膜前進法を併用した二重まぶた作製法

治療・施術内容 切開法での二重瞼作成術に下垂症手術を追加
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
手術時間:~90分
希望する二重線で切開し、挙筋腱膜前転術を行って開瞼幅を大きくしました。
内側の眼輪筋にも操作を加えてoutfold型の二重まぶたとしました。
治療期間 6日目に抜糸 3ヶ月、6ヶ月目に再診を行いました。
治療回数 1回
費用目安 380,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血斑・腫脹がでる場合があります。 
長期:後戻り(頻度は少ない)する場合があります。

 

顕微鏡下腱膜前進法を併用した二重まぶた作製法

治療・施術内容 切開法での二重まぶた作成術に余剰皮膚切除と下垂症手術を追加
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
手術時間:~60分
希望する二重線で切開して約4mmの幅で皮膚切除を行い、
挙筋腱膜前転術を追加して開瞼幅も大きくしました。二重は希望のinfold型としました。
治療期間 7日目に抜糸 3ヶ月、6ヶ月後に再診を行いました。
治療回数 1回
費用目安 430,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血斑・腫脹がでる場合があります。 
長期:後戻り(頻度は少ない)する場合があります。

・当院では、すべての手術操作は手術用顕微鏡を用いて行っています
・手術用顕微鏡を利用することで組織のダメージを少なくし、確実な手術操作が可能になります
・術後の腫れやキズあとの軽減にもつながります

まぶたのシワ

①上まぶたの皮膚が弛むと、被いかぶさって視界を妨げます。眉も下垂気味の場合には一層努力して開瞼しなければならないので疲れ易く、うっとうしく感じます。縫合線が二重まぶたのラインになるように余った皮膚を切除することで改善します。

 

手術例 画像
まぶたのシワ

治療・施術内容 上眼瞼シワ取り手術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
手術時間:~40分
元の二重線から約8mmの皮膚切除を行い、上眼瞼のタルミを改善しました。
治療期間 術後6日目に抜糸 3ヶ月後に再診を行いました。
治療回数 1回
費用目安 200,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血斑・腫脹がでる場合があります。 

 

②下まぶたの皮膚の弛みの治療は、上まぶたとは違います。皮膚を少しでも余分に切除しすぎると外反(アカンベをした状態)になり易いからです。まず睫毛直下の所を横に切開(目尻から約1cm外側まで)して皮下を剥離します。皮膚を外上方に伸ばして余った部分を切除しますが、口を開けて上目使いをしても、外反しないことを確かめて切除量を決めます。

 

手術例 画像
まぶたのシワ

治療・施術内容 下眼瞼のシワ取り手術
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。 
手術時間:~90分
睫毛下切開から、たるんだ皮膚と眼輪筋を切除し、外上方に持ち上げて縫合固定しました。
(眼窩隔膜を補強して眼窩脂肪の膨隆も修正しました。)
治療期間 7日目に抜糸 3ヶ月目、6ヶ月目に再診を行いました。
治療回数 1回
費用目安 300,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血斑・腫脹・下眼瞼の外反がでる場合があります。下眼瞼の外反は自然治癒します。

まぶたの膨らみ

下まぶたがプックリと膨んでメブクロともいう状態です。
眼窩の脂肪が前の方に張り出して来た結果です。通常は皮膚の弛みと一緒にみられます。皮下剥離をして眼輪筋を分けると脂肪を含んだ眼窩隔膜という透明膜が膨隆します。眼窩隔膜を下方で切開して眼窩下縁に敷き込む方法(Hamra法)、眼窩隔膜を縫合して補強する方法、眼窩脂肪を除去する方法があります。状態に応じて手術方法を選択します。すっきりした下まぶたにすることができます。

手術例 画像
まぶたの膨らみ

治療・施術内容 下眼瞼の膨隆修正手術(Hamura法)
治療・施術詳細 局所麻酔・通院が必要になります。
手術時間:~90分
睫毛下切開からアプローチして、眼窩隔膜上を眼窩下縁まで剥離展開しました。
眼窩隔膜を切開して眼窩脂肪を眼窩下縁に縫合固定して下眼瞼溝を改善しました。
余剰皮膚を切除し、眼輪筋を外上方に持ち上げて縫合固定しました。
治療期間 7日目に抜糸 1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に再診を行いました。
治療回数 1回
費用目安 400,000円 税込(自費診療)
考えられられるリスク・副作用 短期:皮下出血斑・腫脹・下眼瞼の外反がでる場合があります。下眼瞼の外反は自然治癒します。

蒙古ひだ

目頭の上から下に向うひだが蒙古ヒダです。
この蒙古ヒダがあるとピンク色の涙丘(るいきゅう)が隠れ、目が小さく見えます。この蒙古ヒダを修正するのが内眼角形成術です。(美容外科では目頭切開ともいわれます。)内眼角形成術には、Z-形成、Y-V形成などの方法があります。
目頭が離れている場合(40mm以上)には、内眼角靭帯を短縮することもあります。手術により目幅が大きくなります。ただ、この部位のキズあとは残りやすいのが欠点です。顕微鏡下に手術をすることでこのキズあとも目立たなくすることが出来ます。

睫毛内反(逆まつげ)

内反症といいます。
まぶたの縁が内側に曲って、睫毛(まつ毛)が角膜を刺激し、痛みや流涙、ひどい場合には角膜にキズができます。

<原因について>
皮膚性内反、瘢痕性内反、老年性内反などがあります。一般に乳幼児にみられるのは皮膚性内反で、まぶたの皮膚がひだのように盛り上がって逆まつげになります。2才位まではまつ毛も軟らかいので角膜を障害することは稀で、自然に治ることが多いです。

<手術について>
入園時期になっても内反している場合には手術を考えなければなりません。入学時期になればもう自然には治らないので手術の対象となります。

<手術の方法>
子供さんの場合は全身麻酔で、大人の方は局所麻酔です。(保険診療)

①上眼瞼の睫毛内反:軽度の場合は、二重のライン(あるいは瞼縁から6-7mm)を切開し、瞼縁側の眼輪筋を瞼板組織に縫合して外反させて治します。治りにくいのは内側の睫毛が内反している場合です。この場合には眼瞼下垂を伴っていることが多いので、クリニックでは下垂症手術を行い、前進させた挙筋筋膜の先端と瞼縁内側の眼輪筋とを縫合して矯正しています。また、一般的に蒙古ヒダも併存していることが多いので、内眼角形成術も必要になります。

②下眼瞼の睫毛内反:まぶたの中央から外側が内反している場合は、比較的簡単で、皮膚と瞼板の関係をずらしたり、瞼板のわん曲を変えたり、ごく少量の皮膚を切除して睫毛の向きを変えるなどの手術方法で改善します。眼瞼の内側の睫毛が内反している場合には、内反症の手術に併せて内眼角形成を行う必要があります。クリニックでは、睫毛のわずか下方の切開(キズあとはほとんどわからなくなります)で、瞼板を露出して下眼瞼牽引筋腱膜を前進し(柿崎法)、さらに瞼板に固定した筋膜の先端部を利用して、ここに瞼縁側の眼輪筋を縫合して睫毛の内反を矯正しています。こうすることで、これまでよりも後戻りが少なくて、良好な結果を得ています。